対馬について
オンリーワン
大陸との国境の島
対馬は韓国まで49.5kmという距離に位置することから、古来より日本と大陸を結ぶ交流拠点となっています。今では中継地としての役割は希薄となりましたが、島内各所に当時の隆盛や交流の跡が残っています。
古来からの重厚な歴史
紀元前6800年頃の縄文時代の遺跡である越高遺跡からは、朝鮮半島の土器や九州産の黒曜石などが同時に出土しており、当時から朝鮮半島と九州の間で人やモノが流れていたことが窺えます。また、3世紀末の三国時代に記された歴史書「魏志倭人伝」において、最初に登場する倭国(日本)が對馬國(対馬)です。当時の対馬の特色が簡潔・的確に描写されています。
日本の漁場を支える海域
東シナ海と日本海をつなぐ暖流で、日本各地に海の恵みを届けている対馬海流。この海流と対馬の立地・地形などが影響し合い、対馬の海はオンリーワンの豊かな海となっているのです。主な特長として、年中海水温が高く、植物プランクトンが豊富(栄養不足になりがちな夏〜秋には、対馬渦が植物プランクトンを海底から巻き上げ、栄養を補給することができます)。言うなれば、魚たちのレストラン。
日本の渚100選
1996年、農林水産省などの後援を受けた選定委員会により選定された100の渚のことで、対馬は三宇田浜が選ばれました。対馬では珍しく天然白砂のビーチで、透明度の高いエメラルドグリーンの海に、思わず見惚れてしまいます。
神々が宿る山
対馬では、6世紀の仏教伝来まで建物(社殿)を重要視していなかったようで、神々が降臨しやすい「場」を大切にしてきました。その代表的な場が「山」です。実は、全国の市町村区のうち、名前がつけられた山の数が一番多いのは、対馬の177山。古来から、信仰の対象として、そして生活の糧・航海の目印・砦などとして大切にされてきたのです。
多種多様なルーツを持つ動植物
地殻変動や氷河期による海面低下などにより誕生した日本、そして対馬。大陸と日本本土の間に位置する対馬に動植物は閉じ込められ、絶滅・繁殖・進化を繰り返しました。その結果、大陸系と日本系、そして対馬固有種が混在する、対馬独自の生態系が誕生することになりました。
ニホンミツバチの島
セイヨウミツバチが生息しておらず、ニホンミツバチのみが生息している稀有な島です。蜂洞で集められた百花蜜は、濃厚で栄養豊富。一般的に口にする蜂蜜の99.9%がセイヨウミツバチの蜜を集めたものと言われているように、ニホンミツバチの蜂蜜はとても希少価値の高いものです。
世界最北端のサンゴ礁
サンゴ礁は一般的に、最寒月の平均水温が18℃以上の地域に形成されると言われており、対馬でもその存在が確認されています。対馬ではスキューバーダイビング体験ができるので、世界最北端のサンゴ礁をその目で見ることができます。
日本三大墓地
1615年、宗家20代の宗義成が父・義智の冥福を祈って創建した寺で、宗家累代の菩提寺となりました。その後、数度の火災により焼失したため、今の本堂は1879年に建造されたものです。堂内には朝鮮国王から送られた三具足、徳川将軍の大位牌が並んでいます。百雁木と呼ばれる132段の幽玄な石段を登った先には、宗家の墓所である御霊屋、樹齢1200年と言われる大スギが3本そびえ立っています。
万松院は、金沢市の前田藩墓地、萩市の毛利藩墓地とともに、日本三大墓地の一つと言われています。
ナンバーワン
あなご漁獲量日本一
対馬の西沖で獲れたあなごは、脂のノリや肉つきがよく、極上品として取り扱われています。豊富なプランクトンと海流の速さの中で育つ対馬のあなごを、ぜひご賞味ください。
海岸線の総延長日本一
対馬の外周はほぼ全域においてリアス式海岸で囲まれており、その海岸線の総延長は915km。日本の市町村区において日本一の長さを有します。
港湾における出入国者数日本一
空港を除く港湾において、比田勝港の出入国者数が日本一となっています(総務省 出入国管理統計 年報 2017年版より)。
日本最古の寺
百済から来日した視察団(僧侶)が帰路へ着くときに対馬を訪れ、滞在中に修行の一環として「日本で初めてお経をあげた」地が対馬でした。そのような縁もあり、百済の聖明王から、552年に欽明天皇へ献呈された仏像や経論を仮置きするために建立された日本最古の寺が、梅林寺です。
日本最古の大銀杏
対馬の北に位置する上対馬町の琴(きん)という地区に根を張っており、樹齢1500年で日本最古の銀杏と言われています。
式内社の数九州一
平安時代、醍醐天皇の命により編纂された「延喜式神名帳」に掲載されている神社(式内社)が九州全体で98社ありますが、その約3分の1となる29社が対馬に集中しており、九州最多です。壱岐の24社を含めると、両島で九州全体の式内社の半数以上を占めることとなります。対馬に式内社が多いのは、かつて中央政治に多大な影響を与えた占い技術の中心地だったこと、国防の最前線として朝廷から非常に重要視されていたことが理由だと考えられています。
アクセス
島内の交通手段
バス
対馬交通バスが運行しています。
1日バス乗り放題のフリーパスを1,000円で販売しているので、お得に島全体を巡ることができます。
フリーパスはいづはらショッピングセンターティアラ内の乗車券売り場にて販売しています。
特にお問い合わせが多いバス停とバスルートに関するマップを掲載するので、旅の参考にしてください。
なお、最新情報(時刻表、運賃表など)は対馬交通バスのWebサイトをご確認ください。
レンタカー
対馬では多くのレンタカー会社が事業を行っています。ここでは主なレンタカー事業者をピックアップして紹介します。
島内を自由に巡りたい方におすすめです。
<厳原港周辺>
<比田勝港周辺>
- バジェット・レンタカー 上対馬比田勝港SS店
- 株式会社ヤマダ
- 対馬レンタカー(0920-86-2221)
- 悠遊レンタカー(080-1768-2119)
- JINレンタカー(0920-86-3409)
- イシマルオートレンタカー(090-7157-2020)
<対馬やまねこ空港周辺>
タクシー
通常利用はもちろん、観光タクシーも用意してあるので、気軽な観光地巡りにぴったりです。
<厳原港周辺>
- ホテル対馬タクシー
- 対州タクシー(0920-52-1814)
- 厳原タクシー(0920-52-0227)
<比田勝港周辺>
- 上県タクシー(0920-86-2104)
<対馬やまねこ空港周辺>
<対馬中部(豊玉町)>
- 豊玉タクシー(0920-58-1251)
運転代行
レンタカーを借りてお酒を飲んだときに便利です。
<厳原港周辺>
- 対馬運転代行社(0920-52-2125)
レンタルバイク
小回りが効くので、車以上に自由度の高い観光を楽しめます。
南北に長い対馬の緑の中、そして青い海を望みながら走るのは爽快で、ツーリングに最適です。
レンタサイクル
街中や近場の散策には、自転車が快適です。
用途に応じて、電動自転車からマウンテンバイクまで用意しています。
対馬は島の89%が山で、アップダウンの激しい道が多いので、そういう道を走るときは電動自転車をおすすめします。
<厳原港周辺>
- 対馬観光物産協会
- ホテル対馬
- CHINGUYA / ちんぐや(080-5804-1615)
- バジェット・レンタカー 厳原港SS店
<比田勝港周辺>