
大石農園のお茶摘み体験会レポート&ミニインタビュー
10日間の大型連休だった今年のゴールデンウィーク。
最終日となる5/6の予定を決めあぐねていたところに、とある人のFacebook投稿が目に入りました。
「お茶摘み体験しませんか?」
はい、予定が決まりました。
ということで、大石農園の大石裕二郎さんが主催する、お茶摘み体験会に参加してきました!
お茶摘み初体験
朝10時に御嶽公園に集合して、参加者の皆さんで近くの道路脇の山を登ります。

いざ、茶畑の中へ!

結構な斜面!
この茶畑の茶の木は、自生しているのだそうです。対馬では自生している茶の木が多く、いろんな場所で見かけるとのこと。対馬の茶の木マップ作りたい…(乱獲はダメ、ゼッタイ!)
それにしても、こんな国道沿いに茶畑があったとは…

大人も子どもも、夢中になってお茶を摘みます。摘みまくっています。

小休憩。
大石農園さんの対馬紅茶(水出し、ホット)と、試作中の紅茶スコーンをいただきます。疲れを吹き飛ばす美味さ!

さあ、ラストスパート!
各自休憩を取りながら、自分のペースで摘みます。体調管理大事!

摘んだお茶の葉は、こんな風に”てぼ”(対馬弁で竹籠のこと)に入れます。

約1時間半のお茶摘み体験が終了!お疲れ様でした!
初めは、「この部分から摘めばいいのかな…?」という戸惑いを抱えながらの作業でしたが、後半は、コツを掴んでスピーディーに摘むことができるようになりました!
お茶摘みの後は、大石農園の茶畑でランチタイム。
自然の音だけが聞こえる中、目の前に広がる濃い緑を見ながらのおにぎり。贅沢すぎる。

釜炒りした緑茶をいただく
お昼休憩の後は、大石農園の作業場に移動して、摘んだ茶葉の釜炒り見学。
熱した釜に茶葉を入れて炒ります。
炒ることで、茶葉が含む水分を飛ばしていきます。


炒った茶葉を冷ましてから、せっせと手揉みします。
約20分間揉みます。揉みまくります。茶葉から水分が十分に出てくるまでひたすらに。腱鞘炎になりそうです。
こうやって、まだ茶葉に残っている水分を引き出し、再度釜炒りすることで、茶葉をできる限り乾燥させていきます。

機械揉みも見せてもらいました。
大石さんの手の残像がイカしてますね笑(僕たち世代だと「残像だ」って言いそうになります)

完成した茶葉がこちら!
トラブルがあって失敗作になってしまったんですが…(少し焦げました泣)
自分たちが摘んだ茶葉がこうやって形になると、すごくうれしいものですね。

最後に、緑茶の飲み比べ。
下から上に向かって、以下のような並びになっています。
①2019年頭に焙煎した緑茶
②先ほど焙煎した緑茶(失敗作のもの)
③2018年に焙煎した緑茶
①は若くてフレッシュな味で、すっきり飲みやすいです。
②は想像以上に焦げた味で、積極的には飲まないかな…苦笑
③は深みと渋みがあって、一番美味しくて好きな味でした!

ゴールデンウィークの締めくくりにぴったりの、貴重で思い出に残る体験ができました。企画してくださった大石裕二郎さん、ありがとうございました!
今回は実験的な開催ということで、今後定期的にお茶摘み体験を提供できないか検討しているそうです。
実施の際は、ぜひ読者の皆さんも参加してみてください!より対馬を知れますよ。
大石裕二郎さんミニインタビュー
体験会終了直後に、主催者の大石裕二郎さんに少しだけインタビューさせていただきました。
※大石さんについては、近いうちにロングインタビューを実施したいと考えているので、さらに深い話はそのときに伺います。

お茶に親しみを持ってもらいたい
今回のお茶摘み体験は、どういう気持ちで企画したんですか?
対馬には、いろんなところに山茶(在来のお茶)が生えていることを知ってもらいたいなということと、ある程度の理屈が分かれば誰でも緑茶を作れますよということを伝えたくて企画しました。しっかり商品にするにはこういう(大石農園のような)施設が必要ですけど。お茶に親しみをもってもらいたいですね。
それと、こういうイベントを企画して、将来的にはお茶祭りのような形ができないかなと思っていて。他の生産地に行くと、こういう企画は有料でやってたりするんですけど、今回は実験なので無料で開催しました。
急遽募集をかけてましたもんね。
そうそう。
お茶が自生しているって知らなかったんで、今回参加できておもしろかったです。
豊玉(小宮の居住地)は多いですね。
そうなんですか!?
道端にあったりします笑
全然知りませんでした…
佐護を農業観光エリアに
大石農園さんとして、今後の展望は何かありますか?言える範囲で。どんなことを考えているか聞かせてください。
部門別に分けると、紅茶は国内に発信していきたいです。緑茶は腕を上げて海外に売っていきたいですね。柚子は、果汁は国内メーカーに出していますけど、皮は海外に輸出していきたいです。
観光農園もやりたくて。レンタルサイクルと農泊をやって、それらをうまく絡めて、佐護エリアを農業観光エリアにしたいなという気持ちがあります。

いいですね!佐護は田園も広がってますしね。
また改めて、大石さんについて深くインタビューしたいなと思っています。
今日はありがとうございました!